「…これで話はおしまい」

舞台は現代の空き地へと戻って来た。
中央の台には、イクコが座っている。

不意にマイミが立ち上がった。
みんなの輪から離れて泣き出すマイミ。

「マイミちゃん、宮城に住んでたんやて。お友達が亡くなった、ってお母さんが言うてはった」
「おばあちゃんも、イクコちゃんのこと話すの辛かったん?」
「…そやね。」
「そやけどな、イクコのことをみんなに知ってもらって、おばちゃんは嬉しい。イクコも友達が増えて、喜んでると思うねん。」
「マイミちゃん、今は辛いと思うけど、いつかはその子のこと、誰かに伝えてあげて」

「…マイミちゃん」
「大丈夫、みんな友達やで」
「…うん、ありがとう」

みんなの笑顔に包まれて、マイミもやっと顔を上げた。