ラジオが鳴り始めた。

「水に濡れただけなんやったら、渇いたら自然に直ります」とサカイが言っていたとおりだ。
突然ラジオに飛びつくサチ。
「大川に落ち、重体となっていたミウラダイスケさんが、先程無事意識を取り戻されました…」
「おとうさん…」
作業中に川に転落した仲間を助けようと飛び込んだ父が、病院に運ばれていたことをナガタから聞いていたサチは泣くのをこらえながら座り込む。
ハンカチを差し出すイクコ。
自分のハンカチを出し、サチはたまらず泣き崩れた。