ナガタに呼び出されて、先生となにやら話を聞いていたサチが帰って来た。
顔色が真っ青でただごとではない様子だ。
「サチ、どうかしたん?」イクコが語りかけた時、外で突風で何かが飛んできて壊れるような音とともに急に真っ暗になってしまう。

停電の中、身を寄せ合う小学生、明かりを借りにいくヨシノと中学生。

ラジオを修理(?)していたジロウも、何も見えない中、不安に耐えている。
だんだん不安が募る中、一昨年の台風で大勢亡くなったことをマミが語ると、小学生たちはそれまで溜まっていた不安を吐き出して行く。

「♪てるてるぼうず てるぼうず…」
重苦しい空気の中、歌声が聞こえて来た。
「イクコ、あんた何歌ってんの?」
「…みんな、元気ないし、歌ったら元気になると思う」
カズコ、マチコも一緒に歌い出す。

「♪あめあめふれふれかあさんが」
「こっちのほうが元気出るで」とジロウが歌い出す。
「私も歌っていい?」とクミ。
歌声はやがて全員に広がっていく。

「ヤエは何が歌いたい?」
「ジングル・ベル」

真っ暗な中で歌声が響いてく。
それぞれが握り締めた手を振り、リズムを取りながら。

イクコはサチを気にかけ、声をかける。