シュウが昨日と同様、ゲームを持ってやってきた。
「あれ?何してんの?」
「台風の話聞いててん」

中学生たちとケーキを持ったヒヤマもやってきた。
ヒヤマがフミさんの娘だということ、ここに時々ふら〜っとやってくるおじいさんがサカイさんで、すごい発明で儲けたお金でこの空き地を買い、解放してくれていることをカズコとマチコは語った。

やがて、小学生たちは学校に戻っていき、空き地には中学生、老婆、ヒヤマが残った。

「なあ、何の話?」台風の話を知らない中学生はさっきの話がわかっていないようだ。

「シュウ、あんたが話したげたら?」
「えっと…」

「ケーキ食べる?」
助け舟を出すヒヤマ。
「なんでそうなるねん?」と言いながらケーキにつられてついていく中学生たち。

小学校の時は友達だったが、最近は女子と話すこともなくなっていたシュウ。
「行くで」
「え?」
「さっきの話、シュウが教えてくれるんやろ?」
「…」
「がんばり。」マチコ婆ははげます。
「…うん。…行こ」