マキコに祖母が声をかけた。
「何?」
自分のことばかりで、マキコのことを何も知らないユリエに、祖母と母はマキコの両親が紛争地域に医療活動に行っていて、2人がいる病院が攻撃されて安否が不明という話をする。
土手の上には、課長とまーちゃんに連れられて小学生たちがやって来ていた。
マキコは、それまでは両親の仕事のことや、万が一のことについて、頭ではわかっていたつもりだった。
「こんなことになって、今すごく恐い…ユリちゃんの気持ち、今までわかってなかったんだ。ゴメン!」
「私こそ、マキちゃんに甘えてた。ゴメン!」

「しっかりし!」「あかんて、はっきりわかったわけとちゃうやろ!」
2人に声をかけたのはユウキとリオだった。
作りかけの灯籠を手渡し、一緒に完成させようと励ます。

「おとう、おっかあ、どうかあの子たちを助けてやってくれろ…」