押し合いの中で、自分が学校で辛い思いをしていること、母親とも気まずくなっていること、亡くなった父親を思い出してしまい、よけい辛くなることを吐き出していくユリエ。
「思い出しても会えないなら、最初からいないほうがよかった」と言うユリエ。
「そんなの、ダメだよ…」いつのまにか、押し合いは解けていた、
「マキちゃん、河童のお話知ってる?天国から河童のおとうが呼びかける声が聞こえるねん。めっちゃええ話やねんで…」
ユリエの目から涙がとめどなく溢れている。マキコは放心したように座り込んでいる。
「お父さーん…お父さーーーん!」
母はユリエを抱きしめた。