稽古日誌0420「父と息子のものがたり」
今回のブログ担当、本日は出演者“たける”のお父さん西村さんです。
いつもと違って、東野にある「山科ハイツ集会所」が稽古場です。 (山さん)
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稽古取材のブログですが、ちょっと、息子のことに触れさせてください。親馬鹿ご容赦。
昨年の公演の体験というものは、こどもには、かなり刺激的だったようです。 うちの子などは、打ち上げの晩、こみ上げる感情を抑えきれず、長い間ベッドで号泣してました。言葉にできない感情の高ぶりに戸惑い、終わってしまった寂しさを扱いかねて、「どうしたらいいの。」と訴えてくるのです。 親はただ、黙って背中をさすってやることしかできませんでした。 我が子とはいえ、親とは別個の人格をもったひとりの人間。親といえども子どもの心の奥までは入って行けないものであることを痛感しました。
それから数ヶ月。 そんな体験を、うちの子はもう一度したいと言ってきたのです。 そして、既に稽古も始まって回を重ねています。
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稽古を見ていて思いました。演出の指示に従って演技するって、すごいことですよ、みなさん。 一言の台詞に対して二つも三つも指示が重なったりします。発するタイミング、声のトーン、スピード、目線、行間の心理の含み…。それらを全て心得て一言の台詞を言う。本番を見ただけでは気付かないと思いますが、これは明らかに特殊な技術です。みなさん、こどもたちはすごいことをやってますよ。
タッチャンのダメ出しが巧みです。ダメ出しをしても、役者がついて来なかったら何にもなりませんからね。ちゃんと役者がついて来るようにダメ出しをしてはります。感心します。
演技指導はとっても丁寧。微に入り細に入り。その一つ一つに役者は応えていきます。 去年とは比較にならない細緻な稽古を見学して、再演舞台の完成度は、初演をはるかに凌ぐことを、わたしは確信しました。お世辞でも誇張でもなく。
今朝も、息子は起きるなり稽古に行く不安を訴えてきました。稽古場の長時間の緊張感をまともに受け止めて、始まるまでは苦しくもあるようです。朝も早く目が覚めてしまうみたいです。息子なりに、たたかっています、これまでの自分と。 おとなも日々たたかっているんだよと、つい言いそうになります。(あえて言いませんけど。)
今回のブログには、息子にとっては触れられたくない個人情報をちょっと盛り込んでしまいました。 息子が知ったら、怒るかな。 (西村さん)
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★次回の稽古は4月27日(日)午前10時〜午後4時30分、
勧修寺公会堂です。
ぜひ熱い稽古場の空気を感じに来て下さい!
稽古のご見学は随時OKです。出演者のご家族の方は随時。また、ブログを見て、興味をお持ち頂いた方は、お手数ですが「見学ご希望」と「お名前・ご連絡(お電話番号又はメールアドレス)」をkodohiro@gmail.com までお知らせください。
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